ドジャースの大谷翔平選手の銀行口座から、1600万ドル(約24億5000万円)以上を盗んだとして、米連邦検察当局が2024年4月11日(現地時間)、水原一平元通訳を銀行詐欺容疑で訴追しました。
水原容疑者は、違法ブックメーカー(賭け屋)への賭博によりドジャースを解雇されてから米国に極秘帰国していましたが、飛行機を降りたあとに捜査当局に呼び止められました。
しかし、水原容疑者が罪を認めたため身柄拘束を見送ったとされています。
では、水原容疑者にはどんな罪状で、どんな刑罰が下されるのでしょうか?
銀行詐欺罪なら最大で禁錮30年
銀行詐欺の場合、最大で禁錮30年の罪となります。
「禁錮」と「懲役」の違いは?
禁錮とは、刑事施設に受刑者を収容して拘束する刑罰です。
対して、懲役とは、刑務所に拘束して所定の作業を行わせる刑罰です。
つまり、禁錮というのは刑務所に拘束されるものの、労働作業がない刑罰となります。
じゃあ禁錮となった受刑者は何して過ごすの?
懲役と違って、労働作業がないため、本を読んで過ごす人が多いそうです。
しかし、何もすることがないため、自ら労働作業を願い出て、懲役が下った受刑者と同じく労働作業をする人も多いといいます。
水原容疑者も、趣味がギャンブルやゲームということで、刺激のない生活は相当辛いものとなるでしょう。
参考:禁錮とは?懲役との違いや刑務所での生活をわかりやすく解説
マネロンに関連していたら懲役50年の可能性も
当初、大谷選手の口座を勝手に開設し、多額のお金を送金していたことで、連邦法の「電信詐欺罪」に問われるとも言われていました。電信詐欺罪は懲役20年、罰金25万ドル。
しかし、不正送金されたお金が州をまたいでいることから、連邦法の「銀行詐欺罪」にあたるとして連邦当局が捜査に乗り出しました。銀行詐欺罪の最高刑は禁錮30年。
さらに、水原容疑者が水原氏が違法ブックメーカーの手下のような役割として大谷選手のお金を送金したと判断された場合、マネーロンダリングに関する罪に問われる可能性があります。米国でのマネーロンダリング罪は、最高で禁固20年。
米国では、日本と異なり、複数の犯罪があった場合単純に刑期を加算する方式なので、最高で30年+20年=懲役50年となることも考えられます。
参考:法務省>諸外国におけるマネー・ローンダリン グ罪の概要
まとめ
今回は、「水原一平容疑者は懲役何年?銀行詐欺罪なら禁錮30年、マネロンなら最高50年も」というテーマで記事をまとめました。
当初話していた金額よりもはるかに多い、1600万ドル(約24億5000万円)以上を盗んだとされ、大谷選手にはその事実がバレないよう銀行口座の設定を変更したり、銀行に大谷翔平本人と名乗るなど、嘘に嘘を重ねている水原一平容疑者。
水原容疑者には、大谷選手やご家族、周りの方々のためにも、本当のことを話して罪を償ってほしいです。ギャンブル依存症は病気の一種ですから、治療しながら人生をやり直してほしいと思います。