突然ですが、
これらに当てはまる方、
あなたはメルカリ依存症かもしれません。

今回は、取引実績1700件超・販売/購入どちらも依存症になったことのある筆者が、メルカリ依存症をやめたいと思っている方向けに自戒を込めて記事をまとめたいと思います。
筆者がメルカリ依存になるまで
筆者がメルカリ依存症になるまでを時系列でまとめてみます。
2014年:会社の同僚に誘われてインストールしてみる

私がメルカリの存在を知ったのは、会社の同僚からの紹介でした。

メルカリってアプリ、ヤフオクより楽に売れて販売手数料もかからないのでいいっすよ!!
当時はフリマアプリがまだまだ世間に浸透しておらず、不用品を個人がネットで売るとなるとヤフオクが主流でした。ブックオフなどのリサイクルショップは使ったことがありましたが、大したお金にならないので当時の自分は不用品をお金にする、という意識はあまりなかったです。
興味本位でメルカリをインストールして、アイドルのグッズを出品してみたところすぐに売れました。

一度人の手に渡ったものなのにこんなに高値で売れるんだ・・・!
そこから、次々と出品をしていき、売れたときの爽快感にハマっていきました。
2018年:購入するようになり、買い物依存症のような状態に

メルカリを始めてからかれこれ数年は、出品しかしてきませんでした。
というのも、当時の自分は中古品を買うことに少し抵抗があったのです。しかし、新品の商品が店頭よりもかなり安く売られていて、「新品なら・・・」と買ってみました。
そこから、「ほぼ未使用なら・・・」「使用感がないなら・・・」と、少しずつ中古品への抵抗感がなくなっていき、
ブランドものやアクセサリーなどが破格で買えることが楽しくて、気づけば毎日のようにメルカリを開いて何かしら購入するような状態になっていました。
2020年:コロナ禍にせどりを始める

コロナ禍で「おうち時間」が増え、なにか副業をしようかなぁと考えていたときに、クラウドソーシングサイトで「せどり」の案件の募集がありました。業者から仕入れた商品を自分のメルカリアカウントで販売し、そのうちの何割かが自分の利益となるものでした。
せどりの仕事に慣れてくると、「これって個人でもできるのでは!?」と思うようになり、個人で海外の業者から仕入れて販売するようになりました。
海外の業者に問い合わせて交渉をしたりするのは楽しかったですが、家のクローゼットが在庫で場所を取るようになり、のちに目覚めた断捨離・ミニマリスト(次項で記載します)という観点からせどりはやめることにしました。
2023年:断捨離に目覚め不用品で稼ぐ

この頃、私は「断捨離」「ミニマリズム」などの本や動画にハマって、「持たない暮らし」に憧れ始めました。家にある不用品をとにかく処分、処分、処分。。。
このとき、送料のかかるものやお金にならないものはリサイクルショップへ持って行ったりジモティーを使うなどしましたが、お金になりそうなものはメルカリに出品しました。
これがけっこうお金になり、一時期はほとぼりがさめていたメルカリにまたお熱になってしまいました・・・。
「売れる」ことへの快感が蘇ってきて、一日に何度もメルカリを開いて自分の出品ページをながめてみたり、いいねがつくと嬉しくなったり。
2025年:ベビーグッズを買い漁る

そして現在。
今度は「買う側」としてちょっと依存気味かな?と感じています。
妊娠中はおくるみやおもちゃなどをメルカリで揃え、出産後は「赤ちゃんの期間は今だけだから!」という理由でベビー服を大量購入。一体赤ちゃん何人産んだんだよ!って位、自分の服はミニマムに数着しか持っていないくせにベビー服は押し入れを埋め尽くすほど購入。
最近は落ち着いてきたものの、産後〜2ヶ月くらいの家で過ごす時間が長かった期間は買い物依存っぽくなっていたなぁと感じます。
メルカリ依存症をやめたい人へ(買い物がやめられない方向け)
自分はメルカリ依存症(買うのをやめられない)なのでは?と思う方へ。
上記に当てはまれば当てはまるほど、あなたはメルカリ依存症、いや、中毒かもしれません。
これは全て、過去の私がやっていたことです。
【STEP1】アプリをホーム画面に置かない
メルカリ依存症の人にいきなり「アプリを消しましょう!」は無理難題です。ということで、まずはアプリは消さずに、ホーム画面などすぐに開ける位置にアプリを置かないことから始めてみることをおすすめします。
私は「店でメルペイ支払いをするから」という理由でホーム画面にメルカリを置いていましたが、2ページ目以降にアプリを移動させたところ格段に開く頻度が減りました。
【STEP2】新着商品の通知設定を切る
メルカリには、保存した検索条件に合致する商品が出品されたタイミングで通知を受け取る機能があります。これ、とても便利なのですが通知が来るたびメルカリを開いて、「早く買わないと他の人にとられちゃう!」と冷静な判断ができずにポチっちゃうんですよね(何度やったことか・・・)。
個人的には、この機能がメルカリ依存症を加速させているように感じます。
全てのメルカリの通知を切るのは難しくとも、不要な通知設定はなるべく減らしたほうが依存度を減らすことにつながるでしょう。
【STEP3】「お得だから買う」をやめる
メルカリって、店頭で買うよりもはるかに安く新品が買えたり、値下げ交渉をして値下げしてもらえるとお得感がありますよね。
でも、一番の節約は買わないこと。
お得だからと深く考えずに購入するのではなく、本当に必要なものを必要なときに買うことで、衝動買いや無駄な買い物で後悔することを減らせるのではないでしょうか(自戒を込めて・・・)。
メルカリ依存症をやめたい人へ(出品者向け)
自分はメルカリ依存症(出品にハマりすぎている)なのでは?と思う方へ。
メルカリ依存症は、買う側だけでなく出品側もハマると依存度が高いと感じています。
ゲーム感覚で達成感・爽快感がある
メルカリのアプリは年々アップデートを遂げ、少し前から売れたときにポップアップでアニメーションが出るようになりました。
また、販売実績や売上金が増えていくことはゲームでいう「レベル上げ」のような感覚で、際限がありません。
「GAFAM」と呼ばれるGoogleやAmazonなどの巨大IT企業の天才たちは、「いかにユーザーがサービスを頻繁に使うようになるか」を日々考えており、ユーザーの粘着性を高めるあらゆる工夫をしています。
そんな頭のいい人たちが考えた、依存力の高いサービスに抗うのは難しいです。
私は凝り性で、過去にもスマホゲーム「ポケモンGO」にどっぷりハマったことがあります。そのときの克服記事は以下。
商品画像や説明文ひとつで売れる金額が変わる楽しさ
また、メルカリは出品者の「腕」次第で売れる金額が大幅に変わるのもやりこみ要素のひとつだと思います。
目を惹く商品画像、購入意欲を掻き立てる商品説明、絶妙な価格設定etc.
これらを工夫し、高値で売れると

私って商才あるわ(テンション上げ)♪
と達成感を感じ、自分が有能になったような感覚を体験できます。
情弱ビジネスもほどほどに
メルカリは近年ユーザーの層も広がり、若者から年配の方までいろんな方が利用しています。特に、2、3年前くらいから高齢の方の利用者が増えたように思います。
私は昨年出産のために里帰りしたのですが、筆者の親(60代)もメルカリを利用していました。
しかし、そこでショックだったのが、中国せどりの商品を購入して「安く買えた!」と喜んでいたことです。それ、私も過去にやってたわ・・・こんな身近にターゲットがいたなんて・・・。
せどりを否定するわけではありませんが、メルカリで有能バイヤー/販売者気分を満喫するのはほどほどに・・・と言いたい・・・(自戒を込めて)
出品にかかる手間は割に合っているか?

メルカリへの出品、最近は自動で商品説明が入力されたりと便利にはなっているものの、商品の写真を撮ったり商品説明を書くのって結構面倒ですよね。
「令和2年版 厚生労働白書」によると正社員の時給は平均約2,000円。パートやバイトでも1,000円超です。貴重な時間をメルカリの出品に費やすことは、割に合っているのか?
メルカリを通してモノの売買を学べたりテクニックが身についたりするのは良いことだと思います。しかし、時間や手間がかかりすぎていないか一度考えてみても良いのではないかと思います。自戒を込めて(n回目)。
本当に利益になっている?実はマイナスになってるかも
メルカリは販売手数料が売上金の10パーセントかかります。これってけっこう大きいですよね。
10,000円のものが売れたら、1,000円はメルカリの利益となるわけです。
また、送料もかかります。それらを差し引いた利益がマイナスになっていないか?
出品してしばらく売れないときや値下げ交渉を受けて値下げした際に、気づかぬうちにマイナスになっているかもしれません・・・。
マナーの悪い人・トラブルでストレスが募る
メルカリはユーザーが増える一方で、マナーの悪い人も増えておりトラブルも発生しています。
これは「転売ヤー」と言われる人たちだけでなく、購入者にも言えることです。
常識を逸脱した値下げ交渉、購入後メッセージに返信がない、ATM支払いで購入されそのまま音沙汰がない、商品に対して「傷がついていた!」とクレームが入るなど(商品画像や説明には傷ありと明記しているのに!)、これらは全て筆者が経験したトラブルです。
XなどのSNSでは、これよりひどいトラブルがゴロゴロ出てきます。
運営の対応が悪い(というか動かない)
で、先に書いたようなトラブルに対して運営は滅多なことでは動きません。
問い合わせをしても、定型文が返ってくるだけ。「メルカリ運営が対応してくれない!」というSNS投稿が拡散されて話題になった際にやっと運営が動いて謝罪と対応がされたケースもありますが、小さなトラブルはまず機械的な対応しかされないと考えたほうがいいです。
そして、利用制限がかかると正当な理由で抗議しても対応してもらえません。
最近では、ハッピーセットの景品であるポケカがメルカリで高額転売された際に通報した人が逆に利用制限されたという例もあります(おそらくAIで通報しまくっているのをいたずらと判定されたのでは?)。
私も何度も利用制限をくらっており、そろそろ追放されるんじゃないかと思っていますw
メルカリ=悪ではない。ほどほどに上手に付き合おう

なんだか自戒のための記事になってきましたが、私はメルカリ依存を完全に脱却できたわけではありません。まだまだ出品も購入もしていますし、通知が来たら何気なくメルカリを覗いて、そこからサジェストされる商品を次々と見てしまったりします。
でも、狂ったようにメルカリに入り浸っている状態からは脱却でき、以前よりは適度な距離感で楽しめているかな?と思います。
メルカリから物理的に距離を置き、別の趣味を見つける

私がメルカリ依存症を脱却するのに有効だったのは、
物理的な距離を置く
ということです。なんとなく暇だからメルカリを開く、というのをなるべくやめる。ひいてはスマホそのものを何気なく触って時間が溶けるのを避ける。
最近は息子と遊んだり、こうしてブログを書いたり、運動したりとメルカリ以外の打ち込めることを増やして依存しないよう気をつけています。
まとめ
今回は、メルカリ依存症をやめたいという方向けに、経験談を盛り込んで記事を書きました。
スマホ依存、ギャンブル、ゲーム、アルコールなどなど、依存症にはいろんな種類がありますが「メルカリ依存」というのはあまり聞いたことがなく、でも自分のようにメルカリ依存で困っている人、家族にメルカリ依存の人がいるという方はきっといらっしゃると思い、ブログにまとめようと思いました。
凝り性でなにかとハマりやすい私と同様、メルカリに依存してしまっているという方にとって何か少しでも参考になれば幸いです。