能登地震 被災地に消費期限切れ食品が到着した経緯は?賞味期限との違い・いつまで食べられる?

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2023年1月1日に発生した能登半島地震において、「消費期限切れのおにぎり」が到着したことが話題となっています。

今回は、

  • 消費期限切れおにぎりが被災地に届いてしまった経緯について
  • そもそも「消費期限」と「賞味期限」とは
  • 期限を過ぎたら食べられないのか?

について、解説してきたいと思います。




消費期限切れおにぎりが被災地に届いてしまった経緯

1月4日、自衛隊による食料支援が始まる

1月4日に、防衛省・自衛隊は以下のツイートをしています。

官邸からは「今日中に始めろ!」と厳しい声

これに対して、官邸からは怒りの指示が飛び出したといいます。

「何で他の地域で支援が始まっていないんだ!今日中に始めろ!と激しい怒りの指示が飛びました」(官邸関係者)

引用:https://diamond.jp/articles/-/336956?page=5

現場はパニックになり、期限切れおにぎりを届けてしまった

これを受け、現場の指揮がパニックになったことにより輸送された当日までが期限のおにぎりが被災地に届いてしまったということです。

そして、怒りでパニックになった指揮系統によってこうしたことが重なり、先の防衛省関係者のコメントにあった「輸送された当日までしか消費期限がない大量のおにぎりが運ばれてきた」という事件につながっていく。

引用:https://diamond.jp/articles/-/336956?page=5

能登町の町長が期限切れおにぎりに苦言のコメント

そして、1月6日に開催された「第13回災害対策本部員会議」にて、石川県能登町の町長が消費期限切れおにぎりについてコメントを述べました。

これまでの支援を頂いて、ものすごく助かっていますが、昨日(1月5日午後)10時過ぎにおにぎり等の支援が到着しました。そのおにぎりの消費期限を見ますと1月5日であった。5日の晩に届いたおにぎりの消費期限が5日でありました。これを次の日になって被災者へお届けするのはいかがなものかと思いまして非常に悩みました。

引用:https://diamond.jp/articles/-/336956?page=5

そもそも「消費期限」とは?

では、そもそも「消費期限」とは何なのかというと、

「消費期限」とは?

その食品が「安全に」食べられる期間のこと。
品質の劣化が進みやすい食品に、年月日で表示されている。

サンドイッチやおにぎり、お弁当、食肉、総菜などの悪くなるのが早い食品に表示されているものです。

消費期限を過ぎたら食べないほうが良い

上記のとおり、消費期限とは「安全」に食べられる期限ですので、消費期限を過ぎたら食べないほうが良いです。

引用:農林水産省ホームページ

「消費期限」はだいたいどのくらいの期間?

消費期限の定義としては、袋や保存容器が未開封で、かつ保存方法を守った上で、製造からおおむね「5日以内」とされています。

「賞味期限」とのちがいは?

賞味期限とは、袋や保存容器を開封しない状態で、保存方法を守ったうえで「品質が変わらずおいしく食べられる期限」のことです。

「賞味期限」とは?

その食品が「おいしく」食べられる期間のこと。
品質の劣化がしにくい食品に、年月日もしくは年月で表示されている。

賞味期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではない

「賞味期限」に関しては、切れてしまってもすぐに食べられなくなるわけではありません。

では、賞味期限を過ぎたらいつまで食べられるのかというと、「防災ニッポン」のホームページには以下のように記載がありました。

賞味期限は、一定の環境で保存された場合に品質が保持される最大の期限に、1以下の安全係数をかけて決められますが、試験で得られた期限に、0.8以上1以下の係数を掛けて算出することが推奨されています。

引用:https://www.bosai.yomiuri.co.jp/article/11633

例えば、「品質が保持される最大の期限」が100日だったとします(これは賞味期限ではなく、品質が保持される期限です)。ここに、0.8を掛けると80日となり、食品の製造者は賞味期限を80日と設定します。

つまり、上記の場合であれば、賞味期限として明記されている「80日」から20日間は問題なく食べられると言えます。

「賞味期限」を過ぎたらいつまで食べられるか?

賞味期限の期間+(賞味期限の期間×0.8) が目安

世間では「消費期限切れでも食べる」という声も

世間の声を見てみると、「消費期限切れでも普通に食べてる」という声がけっこう見られました。

とはいえ、おにぎりやお刺身などのような足の早い食べ物ではなく、比較的長持ちするお菓子やパンに関するツイートがほとんどでした。

でも他人に提供するのはありえないという声が多数

自己責任で消費期限切れの食べ物を食べることはあっても、他人へ提供するのはありえないという声が圧倒的に多かったです。

「消費期限切れおにぎり」と「賞味期限切れ物資」の情報がごっちゃになっている

今回の、消費期限切れおにぎり騒動とは別で、被災地に賞味期限切れの食品が届いたことも波紋を呼んでいます。ここで整理しておくと、

騒動の切り分け

・「消費期限」切れはおにぎり
・「賞味期限」切れは支援物資

です。それぞれ、起こっている内容がごっちゃになって混乱している方もいらっしゃるようです。

まとめ

今回は、2023年1月1日に発生した能登半島地震において、「消費期限切れのおにぎり」が到着したことについてまとめました。

おにぎりとは別件で、支援物資として賞味期限切れ食品が届いているようですが、確かに食べられなくはないものの、他人に送る食品として期限切れはいかがなものかと個人的には思います。消費期限切れは論外ですが・・・。




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