自動車メーカーによる型式指定の取得で不正があったことが発覚し問題になっているなか、2024年7月18日、トヨタ自動車の会長・豊田章男氏が
「今の日本は頑張ろうという気になれない」
という発言をして、波紋を呼びました。ただ、この豊田章男社長の評判は、以前から“わがままなお坊ちゃん”として社内では有名だったようです。
今回の記事では、
- 豊田章男の学歴・経歴
- 豊田章男の家族・嫁(奥さん)・子どもについて
- 豊田章男の問題発言・“わがままなお坊ちゃん”と呼ばれる所以について
上記について解説していきたいと思います。
豊田章男のプロフィール
- 名前：豊田 章男（とよだ あきお）
- 生年月日：1956年5月3日（現在68歳）
- 出身：愛知県名古屋市
- 職業：実業家、レーシングドライバー、フィールドホッケー選手
- 趣味：クルマ（８６でのドーナツターンが得意）
トヨタ会長・豊田章男の学歴
生い立ち ～経営者もとに生まれ孤独を感じる～
豊田章男会長は、豊田章一郎・博子の長男として愛知県名古屋市に生まれます。
幼少期からクルマが好きで、
父にドライブに連れていってもらうことが大好きな子供でした
と語っており、将来の夢はタクシードライバーでした。
また、父親である豊田章一郎氏の妻の博子さんは、三井財閥一族のご令嬢で非常に権力のある人間だったこともあり、周りの人や学校の先生などに気を遣われ、孤独に感じたこともあったようです。
小学校：愛知教育大学附属名古屋小学校（国立）
豊田章男会長は、愛知教育大学附属名古屋小学校を卒業しています。
本校の卒業生には、乃木坂46の筒井あやめさん、ソニー設立者の盛田昭夫さんなどがいます。
中学校：愛知教育大学附属名古屋中学校（国立）
豊田章男会長は、愛知教育大学附属名古屋中学校（偏差値：54）を卒業しています。
本校は、授業中にプリントが配布され、「ノートを取る」という習慣がないこと・宿題がほぼないことが特徴です。
本校の卒業生には、乃木坂46の筒井あやめさん、タレントの森下千里さんなどがいます。
高校：慶應義塾高等学校（偏差値：76）
豊田章男会長は、慶應義塾高等学校（偏差値：76）を卒業しています。
高校：慶応義塾高校（偏差値76）
慶応義塾では、幼稚舎からエスカレーター式で進学する生徒が多い中、豊田章男会長は受験で入学でした。
慶應義塾高校のキャンパスは神奈川県にあるため、豊田章男会長は愛知県から上京してきました。
高校在学中には、ハワイのプナホウ・スクールで学んでいます。ハワイの私立校で最も入学競争率が高く、オバマ前大統領も卒業生の一人です。
大学：慶應義塾大学法学部（偏差値：79～80）
豊田章男会長は、慶應義塾大学法学部（偏差値：79～80）を卒業されています。
大学：慶應義塾大学 法学部（偏差値：79～80）
大学在学中はホッケー部に所属し、日本代表に選出されてアジア大会にも出場しています。
しかし、日本がモスクワオリンピックをボイコットしたため五輪出場には至りませんでした。
もし、豊田章男会長がオリンピックで実績を残していたら、まさに文武両道の
スーパー社長として話題になっていたかもしれませんね！
大学卒業後：バブソン大学で経営学修士（MBA）を取得
豊田章男会長は、大学卒業後、アメリカのバブソン大学で語学留学を目的として留学しましたが、最終的には1982年(当時26歳)に経営学修士（MBA）を取得しました。
バブソン大学の卒業生には、イオングループCEOの岡田元也氏をはじめ、多くの企業家を輩出していることで有名です。
トヨタ会長・豊田章男の経歴
1984年 アメリカの投資銀行（A.G.ベッカー）にて勤務
豊田章男会長は、27歳のとき、アメリカの投資銀行に勤務します。
しかし、自分が豊田家の人間であるという周囲の目が次第に気になるようになり、上司の「同じ苦労をするなら、トヨタのため苦労したらどうなんだ？」という言葉を受けてトヨタ自動車に入社することを決意します。
1984年 トヨタ自動車に入社
豊田章男会長は、1984年にトヨタ自動車に入社します。
しかし、当時の社長であった父親の章一郎氏は息子を特別扱いせず、
章男を部下に持ちたいと思う人間は今のトヨタにはいない
と言い渡しました。そのため、豊田章男会長はトヨタ自動車に対して履歴書を提出し、一般の社員と同様のルートで入社することになります。
平社員への降格も経験
入社後は、係長から平社員への降格人事を経験しています。
しかし、販売部門の改革を主導したり、自動車関連の情報を総合的に提供するウェブサイト「GAZOO.com」を立ち上げるなど、幅広い活動を行い、社内での影響力を徐々に高めていきました。
2000年～ 経営者として
豊田章男会長は、
- 2000年：トヨタ自動車 取締役
- 2002年：トヨタ自動車 常務取締役
- 2003年：トヨタ自動車 専務取締役
- 2005年：トヨタ自動車 副社長
に就任しました。
2009年 トヨタ自動車社長に就任
豊田章男会長は、2009年（当時53歳）に第11代目の社長に就任します。
当時はリーマンショックで営業利益は赤字となっており、その後もリコール問題や、2011年には東日本大震災など、トヨタ自動車の歴史のなかで最も厳しい時代に社長を務めていたといっても過言ではありません。
そんななか、豊田章男会長は「原点回帰」に立ち、
- 経営規模の縮小、原材料費の削減や他事業の撤退
- 幹部陣の人数を減らして意思決定を早くできる体制を整え、経営スピードを加速させた
- 地域の現地調査を徹底的に行い、各地に適した車の販売を行う
などの様々な施策を行い、2012年には再び業績が向上、2014年3月期の決算で6年ぶりに最高益となり業績をV字回復させました。
2023年 トヨタ自動車 代表取締役会長に就任
豊田章男会長は、代表取締役社長兼CEO（最高経営責任者）を佐藤恒治氏に譲り、代表取締役会長に就任しました。
家族・嫁(奥さん)・子どもについて
豊田章男会長の嫁(奥さん)は三井物産の元副社長令嬢
豊田章男会長の嫁(奥さん)は、三井物産の元副社長令嬢の田淵裕子さんです。
- 名前：豊田裕子（旧姓：田淵裕子）
- 生年月日：不明
1985年、豊田章男会長が29歳のときに結婚しています。つまり、トヨタ自動車に一般入社で入って色々と奔走している時期だったことが分かります。
豊田章男会長と嫁(奥さん)の馴れ初めは？
現トヨタ自動車株式会社代表取締役社長兼CEO兼CBOの豊田章男氏の父方の祖父(豊田喜一郎氏)はトヨタ自動車創立者、母方は三井銀行元取締役
豊田章男氏の妻は三井物産元副社長の娘
豊田喜一郎氏の妻は高島屋社長の娘
ドラマみたいな社長令嬢のお見合いがやっぱり現実にあるんやろな〜
— SUPERMARKET FANTASY (@supafann) August 18, 2020
豊田章男会長と嫁(奥さん)の馴れ初めは、お見合いではないかと考えられます。
理由としては、豊田章男会長の母親である博子さんは、三井財閥一族のご令嬢。
妻である田淵裕子さんは、三井物産の元副社長令嬢。どちらも「三井財閥」の出身です。
財閥出身の人にとって、自身の財産を守ることは会社の存続に非常に深くかかわります。
豊田章男会長の子どもは何人？何をしている？
豊田章男会長と嫁(奥さん)のあいだには、2人の子供がいらっしゃいます。
- 豊田大輔（長男）
- 長女
豊田章男会長の長男は、ウーブン・バイ・トヨタのSenior Vice Presidentとして、Woven Cityのプロジェクトをけん引しています。
娘さんに関する情報は、ネットやSNS等を調べても一切出てきませんでした。
長男はトヨタ関連会社の取締役
- 名前：豊田大輔
- 生年月日：1989年
- 学歴：慶應義塾大学にて学士号、米国バブソン大学にて経営学修士を取得
豊田章男会長は”わがまま坊ちゃま”！？
豊田章男会長は、会社内や一部では”わがまま坊ちゃま”と言われているそうです。
ここまで、学歴・経歴を見てきた限りは、かなり敏腕なイメージがありますが、なぜ「わがまま坊ちゃま」と言われているのでしょうか！？
好き嫌いが激しい・イエスマンしかそばに置かない
豊田章男会長は、「好き嫌いが激しい」、「イエスマンしかそばに置かない」、「芸能人との遊びが激しい」と言われています。
その人の能力ではなく、自分の好き嫌いで人事を決定し、一度嫌いになると「あの男はダメですよ」「もう二度と顔を見たくない」と言い放ったそうです。
父親・豊田章一郎の教え
豊田章男会長は、父親・豊田章一郎氏から、常々
お前に近寄ってくる者は、お前が好きで寄ってくるんじゃないぞ。
お前の後ろに控えている、“トヨタの看板”に引き寄せられるんだ。だから、簡単に人を信用してはいけない
と言われ育ってきたそうです。
アメリカで投資銀行に入行したあとも、自分が豊田家の人間であるという周囲の目が気になっていたことなどから、自分がトヨタの看板を背負っていることを強く自覚していたことが分かります。
「章男ちゃんは章男ちゃんで、複雑なんだよ。奥田さんは章男ちゃんのことを、『章男はコンプレックスの塊だ』と話していたけれど……。まあ、章男ちゃんはね……複雑な子なんだよ。章一郎の育て方が問題だったんじゃないのかな」
引用：https://bunshun.jp/articles/-/71220?page=3
トヨタの不正問題への「逆ギレ」発言
トヨタの不正問題が問題になっているなか、2024年7月18日、豊田章男会長は
「今の日本は頑張ろうという気になれない」
「ジャパンラブの私が日本脱出を考えているのは本当に危ない」
と発言しました。このことが、社内だけでなく世間から”わがまま坊ちゃま”と言われる大きなきっかけとなりました。
豊田章男の逆ギレ自己正当化、ほんとに滑稽だな
— 細心式47 (@saishin047) July 19, 2024
トヨタが日本から出て行ったら無数の関連会社が潰れる可能性
「とっとと出てけよ」トヨタ会長・豊田章男「日本で頑張る気が起きない」発言に批判殺到…“わがままお坊ちゃん”の実像とは
ただ、ネットニュースで書かれている内容の「とっとと出てけよ」に関しては、本当にトヨタが日本を出て行ったら無数の子会社・関連会社・下請け会社が潰れ、日本の経済に大きな影響を及ぼす可能性があると思われます。
トヨタ居なくなったら豊田市だけで13兆円出荷高減るし、トヨタグループとその子会社だけで４０万人も失業しちゃうし下請け孫請けも潰れちゃう
(完全に撤退した場合だけど)— せと@ずとまろ&ﾅﾅｾｽﾄ (@Seto2024) July 21, 2024
日本政府は一体何をしたいんだろうか？
トヨタが出てったらマジで日本潰れるよ。
— Hiroshi Matsui（松井博）@Brighture CEO (@Matsuhiro) July 21, 2024
まとめ
今回は、トヨタ会長・豊田章男の経歴・家族・嫁(奥さん)・子ども・問題発言について記事をまとめました。
不正問題が起きているなかでの「今の日本は頑張ろうという気になれない」ということもあり、タイミング的にも「逆ギレ」「わがまま」などと言われる原因となったのではないかと思われます。ただ、これに対して「とっとと出てけよ」という意見に関しては、日本が誇る大企業であり、日本経済にとっても重要な存在な会社であるため、適切とは言えない意見なのかなぁとも思いました。
ニュースもニュースで、Xの一個人の発言を取り上げて記事タイトルにして、ちょっと大げさな感じはありますね・・・。
ただ、今回の炎上(?)をきっかけに豊田章男会長の経歴について調べてみましたが、赤字に転落して厳しい状況だった状態から数年でV字回復できたのは、会長の高い能力があってこそだったのではないかと思いました。
