本記事では、SMILE-UP.とSTARTO ENTERTAINMENT(スタエン)の違いを、誰にでも分かるよう分かりやすく解説します。
なるべくかみ砕いて、分かりやすく解説しますので是非ご覧ください!
SMILE-UP.とSTARTO ENTERTAINMENTの違いは?
結論、SMILE-UP.とSTARTO ENTERTAINMENT(スタエン)の違いは以下の通りです。
SMILE-UP.とSTARTO ENTERTAINMENTは、資本関係を有さない全くの別会社です。
これまでジャニーズ事務所が行っていたタレントのマネジメントやJr.の育成などに関しては、新会社であるSTARTO ENTERTAINMENTが行うこととなります。
SMILE-UP.について
SMILE-UP.(スマイルアップ)は、ジャニーズ事務所の新しい会社名です。
そのため、
ジャニーズ事務所がスマイルアップになったってことだね!
と解釈されている方も多いと思いますが、それは違います。
確かに、「会社名」だけにフォーカスすれば、ジャニーズ事務所からスマイルアップになったことは確かです。しかし、SMILE-UP.は、これまでのジャニーズ事務所のような仕事は一切行いません。
SMILE-UP.は、ジャニー喜多川元社長の性加害問題への対応・被害にあわれた方への補償を行う会社です。
項目 | 内容 |
---|---|
設立年月日 | 1975年1月23日 |
代表取締役社長 | 東山 紀之 |
代表取締役 | 藤島ジュリー景子 |
STARTO ENTERTAINMENTについて
STARTO ENTERTAINMENTは、新しく設立された会社で、これまでジャニーズ事務所が行っていたタレントのマネジメントや育成を行う会社です。
社名は、「STAR(スター)+と(未来へ向かう)」という意味が込められています。
社長の福田淳さんは、ソニー関連の代表取締役社長を歴任し、エンターテインメント業界での経営者歴は20年以上となります。
項目 | 内容 |
---|---|
設立年月日 | 2023年10月17日 |
代表取締役 CEO | 福田 淳 |
取締役CMO | 井ノ原 快彦 |
取締役 CFO | 辰喜 一宏 |
取締役 CCO | 和田 美香 |
社外取締役 | 佃 慎一郎 |
監査役 | 吉村 祐一 |
ジャニーズと全く関係ない新会社なのにイノッチが取締役に!?
SMILE-UP.とは資本関係を全く有しない会社です。つまり、これまでのジャニーズ事務所とは一切関係のない会社です。
しかし、イノッチこと井ノ原快彦さんが「取締役CMO」に就任したことが分かりました。
井ノ原さんが務める「取締役CMO」というのは、「Chief Marketing Officer」の略で、最高マーケティング責任者です。CMOはマーケティングに関する業務を統括する役割があります。
このような重役に、ジャニーズ事務所で長年活動してきた井ノ原さんが選ばれていることで、
資本関係にない新会社のポストに、SUのイノッチが就任したの……? 滅茶苦茶じゃねえか
性加害を黙認してきたヤツがCMOだと。根底からおかしな会社だな。
という意見もSNS等では見られました。
マネジメント契約とエージェント契約について
そもそも、マネジメント契約とエージェント契約は何が違うかというと、
エージェント契約の場合、タレントを売り込み仕事を獲得する営業活動のみを行い、その他の業務はタレント本人が行うことになります。スケジュール管理やトラブル対応などは、自分自身で対応する必要があります。
マネジメント契約の場合、タレントを売り込み仕事を獲得する営業活動はもちろん、スケジュール管理からトラブル対応まで、全て会社が行うため、タレントは仕事に専念できるというメリットがあります。その反面、上記の図からも分かる通り、報酬が会社を通して支払われるので自分の取り分が少なくなる傾向にあります。
STARTO社のタレントは、マネジメント契約・ライセンス契約どっち?
STARTO ENTERTAINMENT社は、タレントとの契約をマネジメント契約・エージェント契約を併用しています。
そのため、タレントによって契約形態が違ってくると思われますが、現時点ではどのタレントがどの契約形態をとったのかは明らかになっていません。
公式サイトには「契約の締結が完了次第、ホームページ等でお知らせする予定」と記載がありますが、現時点ではまだ公表されていません。
Jr.はファミクラとスタエン間でライセンス契約
Jr.に関しては、ライセンス契約を結んだことが明らかになりました。
当社は、「ファミリークラブ」運営会社との間で、当社所属のタレント・ジュニアに関するライセンス契約を締結しました。
引用:https://corporate.starto.jp/s/e/news/detail/10006?ima=1433
「ライセンス契約」とは、知的財産の権利者が、第三者に対して知的財産の使用を認める権利のことです。つまり、ファミリークラブ運営会社=SMILE-UP.であり、Jr.に関するライセンス料はSMILE-UP.のもとに入るということになります。
SMILE-UP.は性加害対応に専念するんじゃないの!?
「ファミリークラブ」とは、ファンクラブやコンサートのチケットなどを管理する、SMILE-UP.内の組織です。
あれ、SMILE-UP.って、性加害問題の対応に専念する会社じゃないの!?
ファミリークラブは、2023年12月には「ファミリークラブはSMILE-UP.から独立した組織として運営する」とされていましたが、2024年4月現在、ファミリークラブサイトの規約を見てみると
「株式会社SMILE-UP.によって構成され」とあり、SMILE-UP.がファミリークラブの運営をしていくことが明記されていました。
つまり、Jr.の活動・ファンクラブやチケット販売に関連する収益は、SMILE-UP.に渡るということです。そもそも「性加害問題の対応に専念する」と言っておきながらファミクラの運営は存続するというのは、おかしな話なように思えます。
「補償会社としてのみ存続する」
と東山紀之SMILE-UP.社長自身が、記者会見で言っておきながら
『ファミリークラブ』運営会社とライセンス契約をしたということは
今後一切のファンクラブの収益は全額、性被害者への補償金の原資とする、ということですよね
SEに移った推しのファンは、注意しましょう https://t.co/8sHLTzHITV— 緋焔 (@crimson_preu) April 10, 2024
ファミクラの規約・プラポリはSMILE-UP.に帰属
ファミリークラブの運営会社がSTARTOではなくSMILE-UP.のままになったということで、ファンの間で懸念されていた、ファミリークラブの規約・プライバシーポリシーに関しては
STARTO社に取得、閲覧されないことが分かりました。
個人情報がスタエンに渡らないことは安心かもしれませんが、逆に言うと、SMILE-UP.にFCやチケットの収益が流れるということですので、性加害問題への対応や、被害者への補償金に充てられる可能性も大いにあるということです。
「株式会社嵐」はスタエンとどんな関係?
2024年4月10日、嵐が新会社を立ち上げることを発表しました。
嵐の新会社「株式会社嵐」は、STARTO社の子会社、もしくは関連会社という形で設立されたものと思われます。
前例としては、「株式会社TOKIO」があり、子会社・もしくは関連会社化することで、
- これまで関わってきたスタッフとともに仕事ができる
- グループとして活動するときだけ都度契約する形で、柔軟に仕事ができる
- 退所したメンバーも活動に合流しやすい
などのメリットがあります。今後、もしかしたら堂本剛さんが退所したkinki Kidsや、その他グループも子会社/関連会社化して活動する可能性はあるでしょう。
嵐の新会社に関する詳細は、以下記事をご参照ください。
まとめ
今回は、SMILE-UP.とSTARTO ENTERTAINMENT(スタエン)の違いを解説しました。
- SMILE-UP.は、性加害対応に専念する会社
- STARTOは、従来のジャニーズが行ってきたタレントのマネジメントをする会社
という、2つの会社は全く別の会社であることが分かりました。
しかし、ファミリークラブやJr.の権利はSMILE-UP.に帰属していることや、ジャニーズとして長らく活動してきた井ノ原快彦さんがSTARTOの取締役CMOに就任したことなど、色々と疑問点が残ります。
不透明になっている部分を、誰もが納得できるような形で明らかにしていってほしいと思います。